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900研究室・先輩の声 74件

小野 正博
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生体は多くの分子の相互作用で働いており、その機能を知るには分子のレベルでの解析が必要です。病態機能分析学分野は、光量子技術を使い、生きた体の中で起こる分子の相互作用を体の外からリアルタイムで画像にする分子イメージング法を開発しています。それをもとに生体の機能や病気の原因を解き明かし、病態の特徴にもとづく診断薬・治療薬の開発を行っています。

樋口 ゆり子
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治療のために投与する「薬物」には、低分子の化合物、タンパク質、核酸・遺伝子、細胞など、さまざまな形(モダリティ)があります。体の中で効果を出すには、適切なタイミングに適切な場所に適切な量が届く必要があり、それを精密に制御するしくみをドラッグデリバリーシステム(DDS)と呼びます。薬剤設計学分野は、バイオ医薬品を対象に、新しいDDSの戦略と、体の中での動きを評価する方法の確立を目指しています。

井上 飛鳥
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GPCRは細胞膜にある受容体で、ホルモンなどさまざまな物質を感じ取るセンサーとして働きます。いま承認されている薬の約3割がGPCRを標的にしており、重要な創薬標的です。シグナル薬理学分野(井上研究室)は、信号を出す分子の活性化を検出する新しい方法の開発や、信号を出す分子を欠いた細胞の作製を通じて、GPCRの複雑な細胞内の信号の伝わり方を詳しく理解することを目指しています。新しい創薬標的の同定や、より優れた治療薬の創出が最終的な目標です。

石濱 泰
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生体分子計測学分野(石濱研究室)は、分析科学を軸に、生体をつくる分子の計測を通じて細胞や分子の機能を解き明かすことを目指しています。質量分析、微量の分離分析、計算科学、細胞生物学などを使い、プロテオーム解析の方法論の開発と、それにもとづく細胞機能の解析や医薬品開発への応用に挑んでいます。新しい技術で拓いた分野は、生物学的な展開までやりきることを目標にしています。

ROBERT Martin
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細胞の動き、増殖、環境への応答、エネルギー代謝といった生命の基本的な働きは、互いに作用し合う生体分子の極めて複雑なネットワークから生まれています。システム微生物学分野は、ヒトの腸にもすむ細菌、大腸菌をモデルにして、こうしたネットワークをシステムとして理解することに挑んでいます。大腸菌は、思っていたより高度な「社会生活」を送っており、その姿を探っています。

平澤 明
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Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、細胞の中に情報を伝えるセンサーの分子で、病気と関わることが多く、医薬品の主な標的の一つです。ところが、その多くは結びつく物質(リガンド)がわかっていません。薬理ゲノミクス・ゲノム創薬科学分野は、リガンドのわからない受容体のリガンドを探し、新しい脂肪酸受容体GPR120を見つけました。GPR120が食事の脂肪酸の刺激でホルモンの分泌を促し、マウスとヒトの両方で肥満と関係することを示しています。毎年、卒研生が研究室に配属されています。

大野 浩章
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生体分子と医薬品のほとんどは有機化合物で、薬をつくり、正しく使うには有機化学を深く理解することが欠かせません。治療しやすい病気の良い薬はすでに開発され、治療の難しい病気が残されています。合成しにくい化合物を創薬に使ったり、これまで調節が難しかった生体分子の相互作用を制御できれば、新しい医薬品の糸口が得られます。創薬有機化学分野は、有機化学を基盤とする創薬を目指して研究を進めています。

土居 雅夫
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病気の症状や薬の効き方は、体内時計の時刻に応じて周期的に変わります。不規則な生活や加齢で体内時計の働きが落ちると、さまざまな病気が起こることもわかっています。システムバイオロジー分野は、生体リズムを基盤とした時間医薬科学の創成を目指しています。体内時計の時間を整えるという新しい発想の薬をつくれば、体内時計の異常で起こる病気を根本から改善できる可能性があります。

掛谷 秀昭
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細胞の「生・死・分化」は、増殖・分化・細胞死を決める因子によって厳密に制御されています。この調節が崩れると、がん、感染症、心疾患、神経変性疾患、免疫疾患、糖尿病などの病気につながると考えられています。システムケモセラピー・制御分子学分野は、天然物化学とメディシナルケミストリーを軸に、新しい生理活性小分子を開拓し、それを使って細胞の「生・死・分化」の調節のしくみを解き明かすケミカルバイオロジー研究を進めています。これまでに、研究成果をもとにした複数の新しい生理活性分子が生化学試薬として市販されています。

倉永 英里奈
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組織形成動力学分野(倉永研究室)は、2023年4月に薬学研究科で始まった研究室です。多細胞生物の発生では、たくさんの細胞が増殖・分化・接着・移動・死といった出来事を積み重ねて体ができあがります。プログラム細胞死は不要な細胞を取り除くだけでなく、周りの細胞の増殖や移動の制御にも関わることがわかってきました。こうした細胞のふるまいがどう協調して組織をつくるのかを、生きた個体の中で起こる現象をリアルタイムでとらえて調べています。
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