

東京大学大学院の「TMI(技術経営戦略学専攻)」に興味がある方はぜひ最後まで読んでください!
ネットで検索すると色々な情報が出てきますが、「実際、入試ってどうなの?」「中の雰囲気は?」「就活に強いって本当?」と、リアルな声を知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、TMIの基本的な情報から、ちょっとした内部事情まで、徹底的に解説していきます。

TMIは2006年に設立された、比較的新しい専攻です。 最大の特徴は、「単に技術を開発するだけでなく、その技術をいかにしてビジネスに結びつけ、社会実装していくかを学べる」ことにあります。
そのため、スタートアップに関連する実践的な科目も多く、在学中から起業している人も珍しくありません。近年は、松尾研をはじめとしたAI系の研究室が非常に有名ですね。
公式の定員は21人ですが、実際の合格者は毎年40人ほどいます。人気は高く、倍率は大体3倍ほどです。

TMIに入るための試験は、大きく分けて「筆記(数学・小論文・英語)」と「面接(研究計画)」です。
英語:TOEFLスコアを提出のみ
まず英語ですが、これはシンプルです。 試験当日にテストを受けるのではなく、事前に受験したTOEFLのスコアを提出します。
数学:理系基礎を固めればOK
数学は、東大の理系出身者からすると「比較的簡単」と感じるレベルです。 内容は線形代数、微分方程式、確率統計といった基礎的な問題が中心です。過去問は公式サイトに上がっているので、しっかり対策すれば大丈夫です。
小論文:事前準備
TMIの小論文は少し特殊。 試験の約1週間前に、出題される英語の論文2本が公開されます。試験日までにこれを読み込み、その論文の内容に関する設問に当日の試験で答える、という形式。
最重要? 研究計画書と面接
出願時に「自分が入って何をやりたいか」をまとめた研究計画を提出し、面接ではこの内容をベースに話すことになります。
面接で聞かれることは、

TMIには、本当に多様なバックグラウンドの人が集まります。
東大学内の場合、シス創C(PSI)がメインですが、計数や電情(電子情報工学)といった他の情報系学科からも多いです。また、意外かもしれませんが経済系から来る人も多く、それ以外の学部学科出身の人もちらほらいます。
一方で、学外からも非常に人気が高く、志望者が多いのも特徴です。 学外からの倍率は5倍を超えるとも言われていますが、正直なところ、学内志望者と比べると合格率はかなり低く、実際に入学してくるのは学内出身者のほうが多い印象です。
面接のところで調整されているのでは?という感じはありますね。

多くの理系の大学院では、出願時に希望の研究室を書いて出すのが一般的です。 しかし、TMIは違います。
TMIでは、合格した「後」に研究室の希望を出します。 そして、場合によっては(人気のラボでは)そこから再度、そのラボの面接を受けることもあります。私自身、第一希望のラボは落ちてしまいましたが、第二希望で出した同様の研究テーマを取り扱っているラボに入ることができました。

TMIで一番有名なのは、やはり「松尾研」で、人気もトップクラスです。 ただ、専攻内では「他にもっとすごい先生や、面白い研究をしているところがあるのにな…」と思われている節もあります。
知名度で資金や注目が特定のラボに流れていくことへの、一種の嫉妬なのかもしれませんが…。TMIには松尾研以外にも魅力的な研究室がたくさんある、ということは知っておいてほしいです。

ここがTMIの最も「おいしい」部分かもしれません。
就活にめちゃくちゃ寛容
TMIは、大学院としては珍しく就活に非常に寛容です。 研究室にコアタイム(必ず在室しなければいけない時間)がないところも多く、全体として「研究熱がメチャクチャ高い」という感じではありません。
そのため、研究と並行して就活やインターンにしっかり時間を使えます。 主な就職先としては、外銀(外資系投資銀行)、外コン(外資系コンサル)、商社など、いわゆるトップティア企業が多いのが特徴です。
最強の自主ゼミ「俯瞰経営」
この就活の強さを支えているのが、**「俯瞰経営」**という自主ゼミの存在です。 これは非常に人気が高く、抽選になることもあるのですが、TMIの学生は優先的に入れます。
約3ヶ月間、毎週土曜の朝に集まり、グループでコンサル的なリサーチ・分析・施策立案・プレゼンまでを実践するゼミ。 メンターとして参加してくれるOBOGも、外銀や外コンの第一線で活躍している人たちばかりで、ここで得られる経験と人脈が就活に直結します。

正直に言うと、TMIの授業は「楽単」も多いです。 出席コードだけ出してOKというような授業も多く、内容も情報系などと比べるとさほど難しいわけではありません。
だからこそ、学生はそれ以外の課外活動、つまりインターンやビジネスに注力できるわけです。
長期のインターンに行っている人も非常に多く、研究室に枠があったり、「今年は誰が行く?」みたいな感じで調整されたりもします。 中にはAIエンジニアとして時給4,000円とかでインターンをしている人もザラにいます。
TMIは、「大学院での研究」と「ビジネスや就活などの課外活動」を高いレベルで両立させたい人にとって、最高の環境が整った専攻だと思います。
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